so many countries, so many tastes


メキシコでちょっと豪勢な食事といえばステーキハウスになると思うんですが、有名店のArgentinoなんか私のような庶民にはお高いので、irapuato ではコスパ良くて美味しいel toritoが有難い存在であったりします。あとは卸のcasa bravaで買ってきて家で焼くのがいちばん経済的であったりします。

大の肉好きというわけではなくステーキソースなんか無しで、塩コショウで素材の美味しさをシンプルに頂く、という料理の根本が好きなのです。


一方でこちらはToksの目玉焼き。サルサがソース仕立てになっていてチョリソがどばっと乗った、男メシ風の朝ごはん。ピリ辛で塩っぱくて、まさにメキシコの味だ〜!ビールにぴったりと思う。私は酒は30から禁酒したのでこういうメキシカンは味が濃すぎてコーラかスプライトがお供しなければ食べられない。。でもメキシコ人はこれが慣れ親しんだ定番の旨い味なのだなぁと思うと、味覚の違いがあまりにも大きいことに愕然とする。ついでに、添え付けにパンか米が欲しいところだが、もちろんトルティーヤなのが日本人泣かせw  ああ嗜好の溝は深い。。



お菓子に関しても、甘さしかないっ!!というヘビーなケーキ、チュロスやドーナツのような揚げ菓子などとにかくクドい味が多く胃に穴が開きそう… というのが個人の所感。でもこれがメキシコのスタンダードの美味しさであり旨いのレベルなので、違いをただ認識するしかないところ。「いちじくが好きな人にいちじくの悪口は言うな」です。。



なので私が作る菓子はたぶん味がないのだろうなぁーと思う。お菓子とは甘さが素材の風味より優ってはいけないという個人の理念があって、アーモンドやチョコレート、果実やミルクの香りの風味がじんと印象に残らなければと思っている。でもメキシコは甘いことが最上だったりするので、メキシコ人のためにお菓子を作ることは本当に難しい。味覚の溝を超えなければならないし、かといって私のプリンシパルを離れることもできない。でもどこかで妥協点を見つけて双方が満足しなければ解決しない。その努力は相手を知る、相手に関心を持つこと。あぁこれって結構しんどくって何だか夫婦関係に似てるわぁ。。😓